天然ゴムの木は、日頃国内で見られるようなゴムの木とは違って背の高い落葉樹なんです。
輪ゴムの主原料はこの木に切り込みを入れて樹液(ラテックス)を採取し、ブロックにしたものです。
このブロック状の天然ゴムを「ロール」という機械で素練りし、硫黄と、次に用途に合わせた薬品を混合していきます。
次に「ストレーナー(ゴミを取る押出機)」で、網を使ってゴムの中に含まれるゴミを取ります。
ここまでで下ごしらえは終了です。
押出し機で輪ゴムと同じ直径のゴムバンドチューブを成形します。そのチューブをパイプに通し加硫缶(圧力釜のようなもの)に入れ、圧力と熱を加えて加硫(化学反応)させます。そして、いよいよ仕上げです。
パイプからゴムをはずしてチュープを裁断(輪切り)します。
ゴムの木から採取した樹液が、輪ゴムになりました。
天然ゴムは南米アマゾンや東南アジアに生息する「ヘベア」というゴムの木から採取できる樹液で作られています。
合成ゴムは石油を精製した時にできる「ナフサ」を原料として作られます。